業務委託契約書の構成例
一般的な業務委託契約について、押さえておくべきポイントを例示します。
システム開発やＯＡ機器保守などの個別的なポイントについては、契約書メニューのページに記載しております。
委託業務の内容
委託者がどのような業務を受託者に委託するのかを明示しておく必要があります。
後から想定外の業務まで要求されるというトラブルを防止するためにも、具体的に明示しましょう。
委託業務の完成期限
いわゆる納期を明確にしておく必要があります。
納期に影響を与えるような事項があれば、その可能性も明示しておくべきです。
瑕疵担保責任
商品やサービスについての保証範囲を明確にします。
保証の期限や内容、金銭保証の場合の保証金額限度などを指定します。
対価（報酬）
委託業務の報酬金額、支払い方法や支払期限などを指定します。
作業期間が長期となる場合は、頭金や手付金を定めて万一の契約解除のリスクに備えるべきでしょう。
守秘義務
業務を遂行する上で知りうる顧客情報や営業機密について、守秘義務を課します。
個人情報を取り扱う場合は、個人情報保護法の規定も考慮する必要があります。
契約解除
契約解除ができる条件を定めておきます。
取引の安全性を考慮し、自社にリスクがある場合には解除できるように検討するべきでしょう。また、契約解除の際の違約金や損害賠償に関しても定めておく必要があります。
不可抗力
天変地異などの不可抗力によって業務の遂行が不可能となった場合は、両者に責任は生じないことを確認しておきます。
管轄合意
取引でトラブルが生じて話し合いで解決できない場合を想定して、第一審の裁判所を事前に定めておくことができます。
協議事項
契約書で定めていない問題が発生した場合は、民法やその他法令に沿って、両者が協議して解決を図ることを確認しておきます。
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