ＩＴ業界の泣きどころ
一口にＩＴ業界と言っても、その業務内容は多様です。
制御系システム開発、各種プログラム開発、ホームページ制作、ネットワークシステム構築、セキュリティシステム構築、ＯＡ機器のソリューション販売など、様々なジャンルがあります。
実際にこれらの業務のうち、複数を展開する事業者の方も多いでしょう。
そのような多種多様な業務があっても、開発者のスキルに頼る面や対価は後払いという事情は共通します。
以下にそんなＩＴ関連業務の泣き所を挙げてみます。
プログラマやＳＥへの依存（人件費が頭痛のタネ）
プログラム開発やネットワーク構築には、プログラマやＳＥが不可欠です。しかも、より高度で付加価値の高い業務を受注しようと思えば、プログラマやＳＥのスキルも高いレベルが求められます。
高度なスキルを維持するには質の高い教育が必要ですし、社外に人材を求めれば高額な報酬を用意しなくてはいけません。
こうした人件費が経費の大きな部分を占めるのが、ＩＴ関連事業を経営する方の悩みとなっています。
商談から納品そして対価支払いまでのサイトが長い
数百万円から数千万円の事業を勝ち取るためには、競合との提案合戦を経ることになります。この段階でも時間と営業経費がかかり、結果として受注に至らないということも多いものです。
首尾よく受注できたら、クライアントと仕様を確認しつつ、必要機器を先行仕入れして開発に着手です。着手金を貰えない場合は、開発期間が長いと経営者は頭を抱えるしかありません。仕入れや人件費の出費はあるのに、収入は後回しという不条理です。月々の資金繰りが辛いところです。
納期は長くても地獄、短くても地獄
納期が長い場合は、月々の資金繰りが厳しくなります。
では、納期が短ければ良いかと言えば、必ずしもそうだとは断言できません。
短納期の開発業務が続くと、社員や外注先に無理強いをすることになります。優秀な開発者であっても、長時間過密労働が続くと、信じられないミスを犯したりします。
ＩＴ業界の開発業務は、良くも悪くも人材次第ですから、短納期のプレッシャーをかけ過ぎるのは良くありません。
ミスの連発はクライアントの信用を無くし、過酷な職場は離職率が高くなります。ベテランのプログラマやＳＥが退職すると、事業が頓挫してしまうリスクも生じます。
手間のかかるユーザーサポート
IT関連のシステムや機器は、納品したらそれで終わりというわけにはいきません。
バグの修復や仕様変更、機器追加などのユーザーサポートが必須です。
クライアントが増えれば、ユーザーサポートだけで専任者が必要となります。クライアントへのフォローが悪いと、途端に悪評に悩まされます。
ユーザーサポートも全て有償にできればいいのですが、そんなわけにもいかないのが実情です。
顧客サービスと収支バランスを考え、ギリギリのところでサポートを継続しているケースも多いのではないでしょうか？
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